千家
ブランドコンセプト

千家
千家CHIKA は今後、文字通り、旅先での家として、千人を超える人々の家として愛されるゲストハウスになっていただいたい。
一つのものが、めぐりめぐって、多く人や、社会の役に立つという言葉が禅語にある。
「一雨潤千山」
千の山をうるおすのも一粒の雨、その一粒があればこそ、ひと雨降れば、千の山が水の恵みを受けられる。

禅とデザイン
千家のイメージでもある禅をコンセプトとしたデザインの提案。
シンプルではなく、価値を引き出すのが禅的なデザイン。
単に簡素するのではなく、価値を最大化するのが禅のこころ。
「まるさんかくしかく」
禅の中でも、もっとも身近なデザインは丸窓であろう。悟りの窓までたどり着くまでの経緯も楽しめたら。

庭屋一如
日本の中でも、様々な建築様式があれば重きをおく風習なども違う。
価値を引き出す方向は、その風土に沿った方へとする。
京都で多く見られる建築様式や、空間を取り入れていく。
「庭屋一如」
京都では町家で見られるように古くから庭と一体となった空間を大切にしている。
設計コンセプト

「しかく」の間(LDK)
千家に来て、京都や禅を知ってもらう前に、まず一息ついてもらうの空間。
和モダンなカフェのような作りで、落ち着いた空間を演出する。
「しかく」の間では、奥の庭を取り入れるが、設備とも共存を計る。
「四角に囲まれているのは、とらわれた心である。
一歩、四角の外に踏み出せば禅の世界に入ることが出来る。この四角のどこでもよいの
である。禅の世界にここから入れという門はない。」

「さんかく」の間(Japanese Room)
「さんかく」は、仏と一体となった姿。
足を組んで座禅をするとき、どっしりと腰をすえて、頭は天を衝きあげる。これを坐相という。禅の坐相が「さんかく」である。
「さんかく」の間では、足を組んで座ってもらえるような空間としたい。
押入の下の空間を坪庭にすることで、座って覗き込む仕掛けにする。

「まる」の間(Bed Room)
禅では、禅の思想の要点や奥義を描き表す時に「まる」を描く。これを一円相という。
京都の源光庵では、悟りの窓とされる丸い窓。
ありのままの自然の姿。清らか、偏見のない姿。
千家を訪れ、自身の中での気づきが生まれる。そんな旅となっていただきたい。