シェア別荘とは?メリット・デメリットなど詳しく解説
話題のシェア別荘について、仕組を解説するとともにメリット・デメリットも詳しくお伝えします。
別荘は持ちたいが初期費用や維持管理費の負担を軽くしたいという方はぜひシェア別荘を検討してはいかがでしょうか?
シェア別荘とは?
まずは話題となっている「シェア別荘」がどういったものなのか、基本的なところから解説します。
ひとつの別荘を複数人でシェアする仕組み
シェア別荘とは、ひとつの別荘を特定のメンバーでシェア(所有・使用)する仕組みのことです。
1台の車を不特定多数でシェアする「カーシェアリング」にも似ていますね。
ですがシェア別荘の場合はオーナーが決まっていますので、メンバー以外のまったく知らない第三者がその別荘を利用することはありません(※)。
※オーナーの家族や知人などは利用できます。また規約で「第三者への貸し出しOK」となっている場合、この限りではありません。
夢の「億別荘」もリーズナブルな価格で手に入る
シェア別荘であれば、億ションならぬ億別荘も一人当たりの負担が比較的安く手に入る可能性が高くなります。
極端な例ですが、諸費用込みでトータル1億円という別荘も、28人でシェアすれば1人あたり360万円程度で所有できるというわけです。
こうした手軽さ、お得さなどからシェア別荘を所有するオーナーの方が増えています。
シェア別荘のメリット
シェア別荘のメリットについて詳しく掘り下げていきましょう。
なお、以下は一例です。シェア別荘を運営する会社や規約などによって異なる場合がありますのであらかじめご承知おきください。
初期費用や維持費を大きく抑えることができる
複数のオーナーで負担することにより、初期費用や維持管理費を大幅に抑えることができます。
資金に余裕がある方は、より大きな別荘や高級別荘を手に入れることも夢ではありません。
また水道光熱費なども費用に含まれているため、細かな計算や支払いを気にするといったわずらわしさもありません。
メンテナンスや修繕は管理会社に任せられる
普通に別荘を所有した場合、初日は掃除で終わってしまう場合もあります。
加えて、自分で管理会社を探して依頼した場合でも、年間数十万円など大きなコストがかかることもあります。
その点、シェア別荘であれば掃除やベッドメイキング、メンテナンスや修繕などを管理会社に任せることができます。
まるでホテルのような感覚で利用できるのも、シェア別荘の大きな魅力です。
年間の利用日数が均等に割り当てられる
規約(契約内容)にもよりますが、基本的には各オーナーに均等に宿泊日数が割り当てられます。
たとえば1年365日からメンテナンスで1日を引いた「364日」を「28人」でシェアする場合、均等に割ると1人あたり13日となります。
13日というと少なく感じるかもしれませんが、3日間の滞在で年4回、4日間滞在しても年3回は利用できます。
季節ごとに別荘に滞在すると考えても十分な日数ではないでしょうか。
利用したい日の交換や追加なども手軽にできる
均等に割り当てられた専有日(先ほどの例でいうと13日)だけでは足りないという場合、日数を増やしたり他のオーナーと話し合って交換したりすることも可能です。
日数の追加は別途費用がかかる可能性もありますが、他のオーナーとの交換は基本的にはネット上で完結したり、管理会社に任せたりすることができるので、大きな手間にはならないでしょう。
実際に移住したときのイメージがつかめる
いきなり自分の別荘を購入するとなると、移住したあとの生活に馴染めるのか、環境は自分や家族に合っているのかなど不安になることもありますよね。
そんなときは、1年など短期契約型(入会費+月会費制)の別荘を利用する手もあります。
そうした物件であれば、実際に移住したときのシミュレーションを兼ねて別荘に滞在することも可能ですし、1年ごとにエリアを変えて試してみることも可能です。
「財産」になる
シェアとはいえ別荘を所有することになりますので、当然、財産となります(各オーナーそれぞれがその別荘の所有者として不動産登記します)。
将来的に他人へ売却したり、子どもたちに相続したりすることも可能です。
※共有財産になるので、他オーナーへの確認が必要になる場合があります。
たとえば10年後などに各オーナーの所有権を一括売却した場合、売却益も持ち分の割合に応じて分配されます。
所有している間、各オーナーが別荘を大切に使い続け、良い状態のまま売却できれば、より高い分配が得られる可能性も高くなります。
シェア別荘のデメリット
多くのメリットがある一方、シェア別荘にもデメリットがあります。
両方をきちんと理解しておくことが大切です。
長期滞在は難しい、利用したい日に使えないこともある
複数のオーナーで均等に割ることから、1週間や2週間など連続しての長期滞在は難しいケースがあります。
また基本的に専有日は希望した日に滞在できるかもしれませんが、それ以外に追加したい日などは他のオーナーと重複することも考えられます。
結果として、滞在したいと思っていた日に利用できない可能性があります。
休みが取りづらい方は利用しにくい可能性がある
専有日13日のうち、7日はフリー(自由に滞在予約ができる)、残り6日は利用可能な日が決められているといった仕組みを導入している管理会社もあります。
フリーであれば仕事が休みの日に合わせられますが、あらかじめ決められている6日については、休みが取れないと利用できないといった可能性も出てきます。
ただし利用できない日の分は、翌年の年会費から差し引かれるといったことで対応してくれる管理会社もあります。
休みが取りづらい方は、利用できなかった日の仕組みについてもよく確認しておきましょう。
まだまだ物件数が少ない
シェア別荘の物件数はは各地で増加してきてはいるものの、まだまだ物件数が少ないのが課題です。
シェア別荘を希望する方が増えていることから、新たに物件が出ても早めに埋まってしまうケースもあります。
シェア別荘があるエリアとは?
上述のようにシェア別荘はまだまだ物件数が少ないため、エリアが限られています。
シェア別荘があるエリアの例
- 北海道
- 山梨県(富士五湖周辺)
- 長野県(軽井沢)
- 京都府(日本海側よりの奥京都)
- 滋賀県(琵琶湖)
- 沖縄県 など
一例ですが、このようにシェア別荘は別荘地やリゾート地に多く存在しているようです。
憧れの軽井沢に別荘が持てるかも?
お気づきのように、日本を代表する別荘地である軽井沢にもシェア別荘があります。
ただし軽井沢の中でも特に高級感あふれる「旧軽井沢」ではなく「南軽井沢エリア」や、旧軽井沢に次ぐ高級エリアとして有名な「南原エリア」あたりに見られるようです。
せっかく別荘を持つなら、やはり知名度が抜群で都心からも通いやすい軽井沢がいいという方も多いですよね。
まだまだ物件は少ないですが、今後シェア別荘の物件が増えてくることも考えられます。
軽井沢にシェア別荘を持ちたい方はぜひ、こまめに最新情報をチェックしておきましょう。
「シェア別荘」と「タイムシェア別荘」「貸別荘」の違いとは?
シェア別荘をリサーチしていると、似たような言葉でタイムシェア別荘や貸別荘といった情報が飛び込んでくることがあります。
それぞれどういった違いがあるのでしょうか?
シェア別荘・タイムシェア別荘・貸別荘の違い
- シェア別荘:複数のオーナーでひとつの別荘を購入する
- タイムシェア別荘:1年のうち1週間など、ある一定期間分のその別荘の所有権を購入する(シェア別荘とほぼ同義)
- 貸別荘:ホテルのように、使いたい日を予約して滞在する
明確な定義付けがなされておらず、また似たような言葉のため混同してしまいがちですが、一般的な解釈ではこのようになります。
シェア別荘はひとつの別荘を複数のオーナーで購入し、年会費(購入費・維持費含む)を支払って均等にシェアするというイメージです。
タイムシェア別荘は自分が使いたい期間分の所有権を購入するという仕組みですが、たとえば1口300万円を支払って複数のオーナーでシェアするなど、一般的なシェア別荘とほぼ同義での言葉として使われているケースも多くあります。
貸別荘はホテルに近く、利用したい日を予約し、宿泊料を支払って滞在するといった仕組みです。
新しい別荘の持ち方「シェア別荘」をぜひ検討してみては?
シェア別荘の大きな魅力は「戸建て別荘をリーズナブルな価格で持つことができる」という点です。
加えて「掃除やメンテナンスなどの負担が大きく軽減される」「移住する前(または別荘を新築する前)に別荘ライフを体験しながらシミュレーションできる」など多くのメリットがあります。
新しい別荘の持ち方として注目のシェア別荘、今後ますます利用者が増えてきそうですね。
とにかくやることが多い別荘探しを効率化し、自己利用と収益化を両立する方法はこちら▶
要件整理、エリア選定、物件選定、デザイン間取りの打ち合わせ、施工監理etc とにかく別荘購入には手間がかかります。さらに、それぞれの工程で抑えておくべきポイントは様々です。そこで、別荘を購入するまでの流れを各ポイントごとに「別荘さがしマニュアル」で解説しています。
個人向けに多くの別荘地で、別荘をプロデュースしてきたハウスバードだから分かる、別荘探しのノウハウや落とし穴を解説しています。別荘探しのノウハウをぜひ無料でダウンロードしてご一読ください。