タイムシェアの魅力とは?メリット・デメリットや国内外のおすすめブランドも紹介
ハワイやラスベガスなどリゾート地の豪華施設を利用できるタイムシェアをご存知でしょうか。リゾート施設の不動産所有権を手軽に持つことができるため、毎年リゾート地を利用する方にとっては非常に便利な仕組みです。
非常に魅力的な部分も多いタイムシェアですが、トラブルも少なくありません。この記事では、タイムシェアについてその内容やメリット・デメリットをお伝えすると共に実際にどのような商品があるのか解説していきます。
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タイムシェアとは
タイムシェアとはどういったスタイルのことなのか、基本的なところから簡単に解説します。
1室を1週間単位で購入するスタイル
タイムシェアとは「ホテルや豪華なマンション(コンドミニアム)などの部屋に1週間単位で滞在する権利を複数人で共有すること」を指します。
「バケーション・オーナーシップ」や「ホリデー・オーナーシップ」などと呼ばれることもあります。
まるでそのリゾート地に暮らしているかのように過ごすことができる、夢のようなスタイルとして人気があります。
別荘やセカンドハウスよりもお手軽
値段はリゾート地や施設などによって変わってきますが、一例を挙げるとアメリカ国内などでは、1週間あたり約2万ドル(1ドル110円換算で約220万円)あたりから購入できます。
ざっくりと「車1台分(200〜500万円)程度」が目安になると考えてよいでしょう。
こうしたことからもタイムシェアは、別荘やセカンドハウスを持つには費用がかかりすぎるし、そう頻繁に利用しないといった方におすすめの権利形態で、「1年間に1週間だけ、ハワイの別荘で暮らしたい」といった方に向いています。
タイムシェアの歴史・起源
タイムシェアの始まりとされているのは1960年代、当時のフランスやスイスといったヨーロッパが発祥とされています。
スキーリゾートの経営者が「部屋を借りるよりもホテルを買ったほうが安い」といった触れ込みで売り出したのが始まりといわれています。
1960年代後半〜1970年代になると、ヨーロッパで始まったそのスタイルがアメリカにわたり、タイムシェアの土台が築かれると同時に徐々に定着していったといわれています。
1980年代に入るとマリオット・インターナショナルなど、1990年代に入るとヒルトン・ホテルなど「大手ホテル企業」も参画するようになり、世界各地へ一気に広まっていったといわれています。
タイムシェアの仕組みやポイントシステムについて
タイムシェアには「フィックス」と「フロート」という2つの購入方法があります。それぞれ次のような違いがあります。
フィックスとは
フィックスとは「固定週」と呼ばれ、1年間のうち、利用する週が固定されているタイプで、休暇時に旅行するなど、毎年同じ時期に旅行するという方におすすめです。
フロートとは
一方、フロートとは「浮動週」と呼ばれ、購入時には滞在する週が決まっておらず、都度予約を入れるタイプです。
毎年休暇時期や旅行に充てられる時期が未定の方におすすめです。
ポイントシステムを導入しているブランドもある
ブランドによって異なりますが、中にはポイントシステムを導入しているところもあります。
購入した1週間分を「ポイント」に換算し、そのポイントを使用してタイプが異なる部屋に滞在したり、航空券と交換したり、世界各国にある同じ系列のホテルに滞在したりといった使い方ができるものが一般的です。
また部屋のランクを下げてポイントを余らせ、その分だけ長く滞在するといった使い方もブランドによっては可能のようです。
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タイムシェアの魅力とは?6つメリットを解説
タイムシェアの魅力に迫っていきましょう。まずは6つのメリットから詳しく解説していきます。
タイムシェアの6つのメリット
- 一週間単位の所有権を手に入れられる
- 維持管理が楽
- 権利書が発行される(譲渡・売却も可能)
- 相互利用できる
- 別荘気分で利用できる
- タイムシェアならではのコミュニティもある
1点ずつ確認しておきましょう。
1週間単位の所有権を手に入れられる
タイムシェアは先述の通り、ホテルやコンドミニアムなどの1部屋を複数人でシェアするもので、1年のうち1週間単位で利用する権利を得られます(ポイント制のタイムシェアもあります)。
なお、1週間単位であれば何口でも所有でき、例えば5口購入して5週間利用することもできます。
ハワイやラスベガスで広いフルキッチン、広いリビングで家族でくつろぐといった経験ができるのはタイムシェアならではだと言えます。
維持管理が楽
タイムシェアは別荘をホテルのように利用できる施設だと言えるでしょう。別荘を所有すると、利用していない期間の管理が大変で、1年に1回程度の利用だと、利用する度に最初はまず掃除から始まるといったことが珍しくありません。
清掃員を雇えば済む話なのですが、維持管理コストは大きな負担となります。
一方、タイムシェアであれば、自分が利用していない時期については他の権利者が利用しているため、自ずときれいに維持管理されていきます。
権利書が発行される(譲渡・売却も可能)
タイムシェアは複数人で滞在する権利を共有するものですが、不動産と同じように登記することが可能で、登記する国の様式で権利書が発行されます。
発行された権利については永代所有することができ、子どもに財産として残すこともできます。また他の財産と同じように、贈与したり譲渡(売却)したりすることもできます。
相互利用できる
タイムシェアは、購入するブランドによっては、各ブランドが提携する世界各地のリゾートと相互利用することもできます。つまり、例えばハワイのタイムシェアを購入したとしても、場合によってはラスベガスのリゾートで権利を活用できることもあるのです。
別荘気分で利用できる
タイムシェアは1年のうち一定期間しか利用できませんが、その設備はフルキッチンに洗濯乾燥機、広いリビングルームなど、まるで豪華な別荘を保有しているような気分になれます。
毎年一定額の管理費はかかってしまいますが、別荘より初期費用を安く抑えることができ、また自分が利用していない時は他の人が使っているため、別荘の課題となりがちな管理の問題も気にせずに済みます。
リゾート地に遊びにいくのであれば、やはり多少は豪華なホテルに泊まりたいと思うのではないでしょうか。しかし、やはりリゾート地のホテルは宿泊料が高いです。
とはいえ、費用をけちって安いホテルに泊まるのも心残りですよね。タイムシェアであれば、(もちろん管理費はかかりますが)ホテルのように金額を気にすることなく、豪華な施設を利用することができます。
タイムシェアならではのコミュニティもある
タイムシェアにはタイムシェアならではのコミュニティがあり、交流を楽しむこともできます。
例えば、毎年同じ時期にタイムシェアを利用すると、オーナー同志、顔見知りになることが少なくありません。また、ブランドによってはオーナー同志の交流会が設けられることもあり、家族ぐるみの付き合いになることもあるそうです。
こうしたコミュニティがあることは、ホテルにはない楽しみの一つでしょう。
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タイムシェアにデメリットやリスクはある?
たいへん魅力的なメリットが満載のタイムシェアですが、逆にデメリットやリスクとなる点はあるのでしょうか?
後悔しないためにも、双方を正しく理解しておくことが大切です。
初期費用がかかる
冒頭でもお伝えしたように、タイムシェアを利用するには最初に所有権を購入するための費用がかかります。
ブランドによって異なりますが、200〜500万円など、まとまった初期費用を用意する必要があります。
とはいえ、別荘やセカンドハウスを取得する費用と比べればずいぶんとリーズナブルです。
リゾート地に「居場所」があるという安心感や嬉しさ、バケーションで訪れた際の夢のような滞在体験などを考えれば、それほどデメリットとはならないかもしれません。
年間の維持管理費用がかかる
初期費用とは別に、所有している物件ごとに年間の維持管理費がかかります。
維持管理費は実際にその施設を利用したかどうかに関わらず、所有している限り毎年必要になるものです。
うっかり納め忘れてしまうと所有権を喪失したり、何らかのトラブルにつながったりすることもあるため注意が必要です。
なおハワイなど人気エリアの施設は、維持管理費が将来的に上昇することも考えられます。
ただ初期費用と同様に、素敵な滞在体験を得るための費用と考えれば、気持ち的にデメリットと感じることは少ないかもしれません。
日本国内の施設を利用する場合は割高になることがある
ブランドにもよりますが、獲得したポイントを使って、日本国内にある提携ホテルなどの施設を利用できるケースもあります。
ただし、日本国内のホテルなどをポイントで利用する場合、通常利用とほとんど変わらないか、手数料なども含めると割高になるケースもあるといわれています。
もちろん、ポイントが余ったときなどは日本国内で使えるため便利ではあるのですが、そうしたケースがあることも頭に入れておくとよいでしょう。
システムが複雑なことがある
ブランドによっては、ポイントシステムが独自のルールなどがやや複雑で、わかりにくいこともあるようです。
タイムシェアの魅力やメリットを最大限に生かすためにも、購入するブランドのシステムやルールはきちんと把握しておくことをおすすめします。
資産価値が変動する
タイムシェアは不動産です。そのため資産価値が変動することがあることを忘れないようにしましょう。
また何らかの理由で売却したいと思ったときも、思うように買い手がつかなかったり、仲介手数料が発生して購入金額を下回ってしまったりすることも想定されます。
こうしたことからもタイムシェアは「投資」目的ではなく、資産性に優れたレジャー費用といった捉え方をしたほうがよいでしょう。
希望どおりに予約が取れないこともある?
購入時に滞在する週を決めない「フロート(浮動週)」で購入した場合、夏休みや年末年始など、混み合うことが予想されるハイシーズンは特に、思うように予約が取れないことも考えられます。
仮に利用できなかった場合でも、年間の維持管理費などは支払う必要があるため、ご自身の利用方法と予約の取りやすさなどは、できる限り調べておきたいところです。
なお休暇が取れないといった理由で施設を利用できなかった場合、その年の権利をポイント換算したり、翌年分に持ち越したり(2週間分滞在できる等)、航空会社のマイルに交換したりといった対応が可能なブランドもあります。
こうした対応についても事前に調べておくと安心です。
国内外のおすすめタイムシェアブランド
最後に、代表的なタイムシェアブランドについて取り上げてみたいと思います。
マリオット
世界的なホテルブランドとして有名なマリオットのタイムシェアで、ラグジュアリー感にあふれた物件を取り揃えています。
マリオットのタイムシェア「マリオット・バケーションクラブ」では、部屋間が平等であることを理念としており、つまり、世界中のどこのタイムシェアを使ってもほとんど同じ作りの部屋になっているそうです。
なお、マリオットはハワイにタイムシェアがありますが、ヒルトンやウィンダムといった他のブランドと異なり、コオリナという場所にタイムシェアがあることが特徴です。
コオリナはゴルフ好きの方に人気の地区で、ハワイでゴルフを楽しみたい方におすすめだと言えます。また、マリオットでは沖縄にも系列のホテルがあり、相互利用することができます。
ヒルトン
ヒルトンも世界的に有名なホテルブランドで、タイムシェアとしても代表的なブランドです。
ハワイのタイムシェアと言えばヒルトンと呼ばれるほどで、ワイキキビーチの目の前にあるヒルトン・ハワイアン・ビレッジが有名。
なお、マリオットは週単位の予約ですが、ヒルトンはポイント制を導入しており、購入したポイントに応じて宿泊予約できます。
ヒルトンのタイムシェアはヒルトン系列のホテルを相互利用できる点がメリットの一つだと言えます。
アナンタラ
アナンタラはバリやモルディブ、タイのプーケットやサムイ島などに高給ホテルを展開するブランドで、こちらもヒルトンと同じくポイント制となっています。
アナンタラのタイムシェアは、タイムシェアとして人気のハワイではなく、インドネシアのバリ島やタイのサムイ島、プーケット島、バンコク、ドバイなどが中心となっています。
なお、アナンタラはヒルトンと提携しており、アナンタラのポイントを使ってヒルトンのホテルを相互利用することも可能で、世界中を旅する人には非常に使い勝手のよいプログラムとなっています。
ただし、アナンタラは東南アジアが中心ということもあり、英語や中国語が中心で、日本語を話せるスタッフがあまりいないというデメリットがあります。
クラブ・ウィンダム
クラブ・ウィンダムは北米を中心にリゾートを展開しているブランドで、ヒルトンと同様、ハワイのタイムシェアが有名です。
日本ではヒルトンやマリオットのタイムシェアが有名ですが、所有するリゾート数やオーナー数などいずれも一番多いのがクラブ・ウィンダムで、世界最大の規模となっています。
クラブ・ウィンダムではビーチウォークに「ウィンダム・アット・ワイキキ・ビーチウォーク」と、ワイキキビーチから少し離れた場所に「ウィンダム・バケーションリゾーツ・ロイヤルガーデン・アット・ワイキキ」の2軒が有名な他、ハワイ州だけで20のリゾートがあります。
東急
東急は国内企業が運営するタイムシェアとして有名で、ポイント制で宿泊権を購入するタイプ(フィックスタイプもあり)で、1泊から長期滞在まで利用可能となっています。
東急では沖縄や軽井沢など全国17施設を利用可能で、リゾートマンションやホテルタイプの他、ログハウスタイプの施設もあり、豊富な滞在スタイルで利用できる他、ペット同伴でも利用できる施設があるなど、幅広くニーズに対応してくれるのが特徴です。
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まとめ
この記事では、タイムシェアについて、その制度の概要や特徴、メリット・デメリットなどをお伝えしました。
タイムシェアはリゾート地の豪華施設を複数人で共有することで、1年間のうち1週間単位で、比較的安価に利用できるシステムです。ハワイなど定期的にリゾート地を訪れていると、毎回のホテル代も馬鹿になりませんし、現地に別荘を買おうにも高額すぎて手を出せないと考える方は多いようです。
そうした方に、ホテルや別荘滞在に加えて第三の選択肢となりえるのがタイムシェアです。タイムシェアはブランドごとに特徴があるため、利用を検討される際は、エリアとブランドの特徴をよく見極めることをおすすめします。
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