別荘の購入で後悔する人の傾向は?対策も解説
別荘を購入したあと後悔する人にはどんな傾向があるのでしょうか?
具体的にどの部分について後悔しているのか、後悔しないためのポイントとは何かなども含めて詳しく解説します。
別荘の購入で後悔しやすい人の傾向とは?
別荘を購入したあとに後悔しやすい人には、傾向があります。
たとえば次のようなケースです。
リサーチが不十分
その地域の気候や自宅からの距離、価格相場などのリサーチが不十分だった場合は要注意です。
「こんなに雪が降るとは思わなかった」
「いざ通ってみたら大変な距離だった」
「安く手に入ったが修繕や改修で多額の費用がかかった」
など、リサーチ不足は後悔を招く大きな要因となるおそれがあります。
費用のシミュレーションが不十分
別荘は、物件そのものの購入費用以外にも維持・管理費用や修繕・改修費用が必要になります。
購入後にどういった費用がかかってくるのか、具体的なシミュレーションが不十分だと後悔することになるかもしれません。
とくに維持・管理にかかる費用は、別荘を所有している以上かかり続けるものです。
将来的に今の収入を維持し別荘を管理していけるのか、修繕など突発的な費用に対応できるのかなども踏まえ、入念にシミュレーションしておくことが大切です。
理想だけが先行してしまう
もちろん、憧れの別荘ライフをイメージすることはとても大切です。
四季折々の自然や食べ物が楽しめる、大好きな釣りやウインタースポーツを思う存分に楽しめるなど、特別な場所である別荘には否が応でもテンションが上りますよね。
ですが、理想的な暮らしのイメージばかりが先行してしまうのは少々危険です。
「いざ購入してみると、思ったほど通わなかった」と後悔しないよう、購入前に冷静に判断する期間を設けることも必要です。
「とりあえず」や「なんとかなる」など楽観視している
理想が先行するあまりテンションが上がってしまうと、細かいところまで意識が行き届かなくなるおそれがあります。
「維持管理費や修繕費用などは、とりあえず購入してから考えよう」
「収入や貯蓄は十分あるし、なんとかなるだろう」
こうした考え方で乗り切れる方も確かにいるかもしれません。
ですが多くの場合、見通しの甘さは後悔につながる要因となります。
やはり入念なリサーチと費用などのシミュレーション、冷静に判断することが大切になってきます。
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別荘の購入後に後悔しがちなポイントとは?
別荘を購入したあと、具体的にどういった部分に後悔することが多いのでしょうか?
後悔しがちなポイントを事前に知り、別荘を購入する際の検討材料として役立てていただければ幸いです。
利用しなくなってしまった
別荘を購入した直後は頻繁に通っていたものの、数年も経つと徐々に利用しなくなってしまったというパターンです。
単純に飽きてしまったり、進学や就職で子供が巣立ったり、別荘地での生活が不便に感じるようになったりなど理由はいろいろあるでしょう。
利用目的を明確にすること、家族の環境の変化なども踏まえて考えること、一定以上の利便性が確保できるエリアを選ぶことなどが大切です。
遠すぎて通うのが困難になった
生活するうえで何の不便もない理想の別荘だったとしても、自宅からの距離が遠すぎるあまり通うのが困難になってしまうというパターンもあります。
歳を重ね体力が落ちれば、遠くの別荘に通うことが負担に感じるようになるかもしれません。
こうした後悔をしないためにも、10年後や20年後も問題なく通える距離であるかどうか、事前によく考えることが大切です。
再建築ができない物件だった
別荘に限ったことではありませんが再建築ができない場合があります。
一例ですが、都市計画区域内にある別荘で
- 「建築基準法における道路」に接道していない
- 「建築基準法における道路」に接道してはいるが、間口が2m未満である
上記のような場合、再建築できないことがあります。
自然災害で倒壊したため建て替えたい、古くなったので建て替えたいと思っても、認められないおそれがあるということです。
上記に該当しなくても、自治体などと協議しなければならないケースもあります。
仲介であれば説明義務があるため購入前に分かりますが、思わぬ後悔を防ぐためにも、購入前に自治体に確認をとっておくとよいでしょう。
リフォーム予算をオーバーしてしまった
中古別荘の話ですが、状態をよく確認せずに購入したり、安さに飛びついて購入したりすると、こうした後悔につながることがあります。
水回りと間取り変更の費用は用意していたが、いざ工事を始めたらシロアリ被害がひどく、その対策を優先しなければならなかった、といったことも大いに考えられます。
描いていたリフォームを実現できなければ、快適な別荘ライフを送ることも難しくなってしまうでしょう。
もしかすると、そのリフォーム予算を購入費用に充てればより状態のよい新築別荘が購入できたかもしれません。
中古別荘は特に、メンテナンス履歴や設備の状態をよく確認することが大切です。
費用がかかりすぎて生活が苦しくなった
別荘には不在中にも汚れが溜まり、設備も劣化していきます。
年に数回しか利用しないからお手入れもそれくらいでよい、というわけにはいきません。
定期的に通うのが難しければ、適切な維持管理ができるよう業者に委託する必要があります。
別荘のローンや光熱費・水道代、税金などに加えてそうした維持管理費用がかかれば、さらに家計を圧迫することになるかもしれません。
維持できなくなり売却するとしても、すぐに買い手が見つかるとは限りませんし、最終的に投げ売りすることにでもなればそれこそ大きな後悔となるかもしれません。
上述したように、入念なシミュレーションが何よりも大切です。
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別荘の購入で後悔した人の体験談を紹介
別荘を購入して後悔した人の体験談を、ポイントを絞って紹介します。
よりリアルな声ですから、ぜひ別荘を購入する際の参考にしてみてください。
掃除や家事ばかりで別荘ライフを楽しめなかった
別荘に到着後、まずは半日かけて中の掃除や草刈り、虫退治などに追われ、一段落ついたと思ったら今度は食事の準備などで一日が終わりました。
非日常を楽しもうと思って購入した別荘なのに、結局疲れるだけで後悔が募りました。
歳を取るにつれて坂道や階段が辛くなっていった
購入した当時は50代でまだまだ体も元気だったのですが、歳を取るにつれて別荘までの坂道や階段を登るのが辛くなり、通わなくなってしまいました。
今後一層体力が落ちたり、車椅子生活になったりすることも想定すると、平坦な場所にある別荘、バリアフリーの別荘などを探せばよかったと後悔しています。
子供が相続したくないと言い出した
子供たちに残してあげたいという思いもあって購入した別荘なのですが、子供から相続したくないと言われてしまいました。
都会で就職していることもあり、また忙しく通うのが難しいという理由です。
所有しているだけで固定資産税や住民税、維持管理費用などがかかるというのも大きな要因でしょう。
もっと早くに家族で話し合い、高値がついているうちに売却しておけばよかったと後悔しました。
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別荘の購入で後悔しないためのポイントまとめ
ここまで、別荘の購入で後悔しやすい人の傾向や、後悔しがちなポイント、実際に後悔した人のリアルな声などをお伝えしてきました。
逆をいえば、これらを事前に知っておくことで、別荘を購入したあとに後悔してしまう確率を大幅に減らせるということです。
ここまでの話から、後悔しないためのポイントをまとめると次のようになります。
別荘の購入で後悔しないために押さえておきたいポイント
- 利用目的を明確にする
- 立地をよく確認する
- 10年後、20年後、30年後を見据える
- 将来的なことも含めて家族間でよく話し合う
- 費用は入念にシミュレーションする
- 十分な蓄えを用意しておく
- 利便性を確保する
- 設備の状態をよく確認する
特に大切なのは費用の部分ですよね。
どのような費用がかかってくるのかをまとめましたので、こちらも併せて確認しておきましょう。
別荘の購入や維持管理にかかる費用とは?
- 仲介手数料
- 登記費用
- 登録免許税
- 不動産取得税
- 印紙代
- 消費税
- 管理費用
- 固定資産税や都市計画税
- 住民税(均等割)
- 火災保険料
- 光熱費
- 水道代
- 通信費
- 修繕・改修費用 など
別荘そのものの購入価格以外にこうした費用がかかります。
一般的な建物や土地と同様に、別荘も所有しているだけで固定資産税や都市計画税の納税義務が生じます。
また、たとえ住民票を移していなくても住民税(均等割)がかかります。
なお日本の不動産売買では、売り手が1年分の固定資産税を納めている場合、買い手が精算金(日割り計算)を支払うのが通例です。
別荘の利用頻度や土地・別荘の評価額、どこまで管理を委託するかなどさまざまな条件で変わりますが、少なくとも年間50万円程度はかかるものと思っておきましょう。
一般的な「住宅ローン」は利用できない
別荘は居住の「本拠」ではないため、一般的な住宅ローンが利用できません。
セカンドハウスローンという別荘に利用できるローンもありますが、こちらは住宅ローンと比べて審査が厳しく、また金利も高く設定されているのが一般的です。
住宅ローン控除も受けられないため、よく覚えておきましょう。
ローンを利用するなら「フラット35」がおすすめ
フラット35は、一般的な住宅にも利用できますが別荘の購入にも利用できるローンです。
金利なども含めて一般的な住宅と同じ条件で利用できますので、セカンドハウスローンを利用する前にフラット35を検討することをおすすめします。
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別荘の購入で後悔しないためにも十分な検討を
「別荘を購入して後悔した」とならないためにも、利用目的を明確にし、費用のシミュレーションを入念にすることが大切です。
併せて、将来的なところをイメージするのも忘れないようにしましょう。
たとえば「子供が巣立ったら売却を検討している」という場合、人気のエリアを選ぶなどすれば売却しやすいでしょう。
「子供に残したい」と思うのであれば、子供の成長に合わせて話し合いを重ね、相続の意思確認をしておくことも大切です。
この記事が、少しでも後悔しない別荘購入のヒントになれば幸いです。
別荘の購入は自宅用の物件を購入する場合よりも自由度が高く、様々な要素を選択する必要があります。特に、エリア選定やデザイン間取りの打ち合わせなどには、専門家との視点が必要になります。
参考程度ですが、以下は弊社が別荘を購入検討している方からご相談を受けた内容の一部です。
- 「温泉がある別荘がいいけど、どのぐらい費用がかかるの?」
- 「◯◯万円の予算で考えているけど、別荘は建てられる?」
- 「サウナ作りとかガーデニングとかもしたいけど庭を持てる別荘地はどこ?」
- 「維持管理費用にはどのぐらいかかるの?」
- 「使用しない間に第三者に別荘を貸し出すことってできますか?」
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