グランピング事業のメリット・デメリットとは?運営成功の3つのコツをご紹介!
「キャンプ場から経営転向を検討している」
「遊休地を有効活用する事業がないか知りたい」
このような考えから、自社事業としてグランピング施設の運営を検討している経営者の方も多いのではないでしょうか。
新型コロナの影響もあり、空前のアウトドアブームが到来しています。
中でも、グランピングは気軽にアウトドア気分が楽しめるだけでなく、ラグジュアリーな雰囲気で映える写真が撮れるアクティビティとして人気です。
そこで、本記事では、グランピング事業についてご紹介します。
グランピング事業のメリット・デメリットや成功のコツを理解し、自社の事業発展に役立ててみてはいかがでしょう。
グランピングのメリット・デメリット
グランピング施設運営におけるメリット・デメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは、グランピングのメリット・デメリットについて以下の通りご紹介します。
・メリット1:低予算で事業を開始できる
・メリット2:高い利益率が期待できる
・デメリット1:季節や天候による変動が激しい
・デメリット2:許可申請が必要な場合も多い
それぞれ見ていきましょう。
メリット1:低予算で事業を始めやすい
グランピング事業のメリットとして低予算で事業を始めやすい点があげられます。
通常、ホテルや旅館といった宿泊事業をスタートする場合、建物建設費用など多くの予算が必要となるケースが多いでしょう。一方、グランピングの場合はテント型の宿泊施設が多く、建物を一から建設するよりも圧倒的に予算を抑えられるのです。
開業資金を借入で調達する場合、予算が大きくなればなるほど借入の返済負担が大きくのしかかってくる可能性が高いでしょう。事業を行ううえで、なるべく予算をかけずにスタートできるのは大きなメリットとなるのです。
このように低予算で事業を始めやすい点はグランピング事業のメリットといえるでしょう。
メリット2:高い利益率が期待できる
高い利益率が期待できる点もグランピング事業のメリットといえるでしょう。
通常のホテルや旅館といった宿泊業の売上高営業利益率は10%程度が標準と言われています。一方、グランピング事業は通常のホテルや旅館と比較しても人件費などの経費が抑えやすい事業といえます。
そのため、効率的な運営オペレーションが実現できれば売上高営業利益率40~50%といった他の宿泊業と比較しても圧倒的に高い利益率が期待できるでしょう。
高い利益率が確保できれば、充実したサービスも提供しやすく、充実したサービスによって更なる利用が見込まれるなど好循環が期待できます。
このように高い利益率が期待できる点は、グランピング事業のメリットといえるのです。
デメリット1:季節や天候による変動が激しい
季節や天候による変動が激しい点はグランピング事業のデメリットといえます。
グランピングの需要が高まるのは春先から夏場といった温かい時期です。冬場のような寒さが厳しい時期には利用者が大きく減少する可能性が高いでしょう。
トレーラーハウスやロッジといったタイプの宿泊施設であれば、通年での利用も期待できますが、テントタイプの施設に比べて建設費用も高額になります。
グランピングに使用されるテントなどは強風には弱いため、台風が来てしまえば簡単に飛ばされてしまう可能性が高いです。場所によっては、河川の増水による被害も想定されるでしょう。
このように天候や季節による変動が激しい点はグランピングのデメリットといえるのです。
デメリット3:許可申請が必要な場合も多い
許可申請が必要な場合が多い点もグランピング事業のデメリットといえるでしょう。
グランピング事業においてさまざまな許可申請は避けられないものです。
ロケーション選びはグランピング事業を始めるうえで必要不可欠な要素といえます。しかし、開発許可が必要な土地であった場合、申請にかかる手間や時間、費用も膨大です。
また、ロケーションが良くても旅館業の許可が降りないケースや建物の建築が認められないケースも想定されます。
このようにさまざまな許可申請が必要となる点はグランピング事業におけるデメリットといえるでしょう。
グランピング事業運営を成功させる3つのコツとは?
グランピング事業のメリット・デメリットについてご紹介しました。
では、グランピング事業運営を成功させるにはどういったコツがあるのでしょうか。
ここでは、グランピング事業運営を成功させる3つのコツをご紹介します。
・コンセプトとターゲットを明確にする
・初期投資しすぎない
・他の宿泊事業を併用して通年営業できる仕組みを作る
それぞれ見ていきましょう。
コンセプトとターゲットを明確にする
コンセプトとターゲットを明確にしておくのは事業運営を成功させるコツとしてあげられるでしょう。
グランピングはここ10年ほどの間で急速に普及しつつあります。
そのため、似たようなコンセプトの施設では、最初のうちは集客が見込めても、徐々に衰退してしまう可能性が高いです。
「若い女性をターゲットにしてSNS映えする施設作りを行う」
「ファミリー層向けにアクティビティを充実させた施設作りにする」
というように、明確なコンセプトとターゲットを決めて事業運営を行うのが重要といえるでしょう。
初期投資しすぎない
初期投資しすぎないのも事業運営を成功させるコツです。
初期投資が大きくなると、初期投資費用を回収するまでに長い時間が必要になります。
回収期間が長期に及んでしまうと初期投資を回収する前に設備更新が必要となったり、新たに設備投資が必要になったりと負担が増大する可能性が高いです。
事業運営においては初期投資は「年商の2倍まで」に抑えるのが理想とされています。
グランピング事業も同様に、初期投資を抑え、投資の早期回収を図るのが運営を成功させるコツといえるでしょう。
また、グランピング事業は、ホテルや旅館といった宿泊業と比べて、比較的費用が少なくて済む事業といえます。ハード面での費用を抑えつつ、サービスなどのソフト面を充実させることで利用客の満足度を高め、よりよい事業運営につなげられるでしょう。
他の宿泊事業を併用して通年営業できる仕組みを作る
他の宿泊事業を併用して通年営業できる仕組みを作るのもグランピング事業運営を成功させるコツといえます。
キャンプといえば「夏」というイメージの方も多いのではないでしょうか。
グランピングも同様に冬場は閑散期となり、稼働率が大幅に低下しやすいです。そのため、冬場でも収入を確保し、通年営業できる仕組みを作るのが大切になります。
貸別荘などの他の宿泊事業と併用すると閑散期の収入減少を補える可能性が高いです。
貸別荘事業であれば、グランピングと同じく人件費などのランニングコストを抑えやすく、高い利益率が期待できる事業といえます。効率的な運営オペレーションが図れる点でもおすすめできるでしょう。
また、冬場でもグランピング需要がゼロになる訳ではありません。
冬場の利用を促すために暖房設備の充実を図ったり、テントを保温性の高いタイプに変更したりするのも効果的です。暖房設備も非日常感の演出を狙って「薪ストーブ」を導入するというのもおすすめできます。
このように閑散期を計算にいれたうえで事業計画を策定し、通年営業ができる工夫を凝らすのが重要です。
まとめ
本記事では、グランピング事業のメリット・デメリットや運営を成功させるコツについてお伝えしました。
新型コロナウイルスの影響からキャンプを始めとしたアウトドアが空前の大ブームとなっています。中でもグランピングは気軽にアウトドア気分が楽しめて、SNS映えする写真が撮れるといったメリットも多く、若い女性を中心に人気のアクティビティといえるでしょう。
しかし、グランピング事業を成功させるには、
・コンセプトとターゲットを明確にする
・初期投資しすぎない
・他の宿泊事業を併用して通年営業できる仕組みを作る
といったコツを押さえておく必要があります。
是非、本記事で紹介した内容を参考にして、グランピング事業を検討してみてはいかがでしょうか。
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