軽井沢移住で後悔しないためには?デメリットやおすすめエリアも解説
リモートワークが推進されていることもあり、都会から離れて地方に移住する方、また移住を希望している方は増えています。
「移住」や「別荘」と聞くと軽井沢を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。
実際のところ軽井沢への移住はおすすめできるのでしょうか。
本記事では、特に軽井沢への移住を考えている方に向けて、軽井沢に関する基本的な情報やメリット・デメリットなどお伝えしていきます。
軽井沢とはどんなところ?移住前の基礎知識
まずは軽井沢がどのような特徴を持つ町なのか、基本的な情報を見ていきましょう。
軽避暑地としての軽井沢のスタートは1886年(明治19年)、カナダ生まれの宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー氏が当地を訪れたことがきっかけと言われており、日本人だけでなく欧米人にもゆかりのある歴史ある町として知られています。
首都圏や中京圏からそう離れていないこともあり、それらの地域に住む人達の別荘地や避暑地として非常に有名になりました。
新幹線では東京から1時間10分程度、都内からバスや自動車で向かうと2時間~3時間程度で到着します。
100年以上愛され続けている避暑地・静養地
軽井沢といえば、日本を代表する別荘地です。避暑地や静養地として多くの著名人から愛され続けてきました。
避暑地としての軽井沢のスタートは1886年(明治19年)、カナダ生まれの宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー氏が当地を訪れたことがきっかけと言われており、日本人だけでなく欧米人にもゆかりのある歴史ある町として知られています。
2020年4月に「軽井沢風越学園」が開校し移住希望者が増えた
2020年4月、軽井沢の中でも特に自然を満喫できるとして話題のスポット発地(ほっち)エリアに、幼・小・中一貫教育の「軽井沢風越学園」が開校しました。
子どもたちがさまざまな「つくる」体験を通し、自由に生きること、お互いの自由を認め合うことなどを学び、やがて「どうなりたいか」を自発的に考え、決めていける。
そんなカリキュラムを掲げる学園です。
この軽井沢風越学園の開校にともない、かねて「自然の中で子どもを育てたい」と考えていた、小さな子どもを持つ30〜40代の移住者希望者が増えているといわれています。
夏は涼しく冬は極寒という気候
軽井沢は標高1,000mにあり、夏涼しく冬寒いという特徴があります。
例えば、8月の平均最高気温を見てみると東京が30.8℃なのに対し、軽井沢は25.9℃です。
一方、1月の平均最低気温では東京0.9℃に対し軽井沢-8.7℃となっています。
移住するとなると夏の涼しさだけでなく冬の寒さについても十分注意しておく必要があるといえるでしょう。
なお、軽井沢は霧が発生しやすい地形となっており、夏は実際の気温だけでなく体感温度も低く感じられます。
また、昼夜の寒暖差が大きいことも特徴で、平均最低気温は札幌より低くなっています。
軽井沢への移住に補助金はあるの?
地域によっては移住者に対して補助金を交付する自治体もありますが、軽井沢はどうなっているのでしょうか。
この点、軽井沢は人気の別荘地ということもあり移住に対する補助金は2020年時点では見当たりません。
一方、多子世帯保育料補助や不妊治療補助など実際に住むにあたって助かる補助制度はかなり充実しているといえるでしょう。
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どんな人たちが軽井沢に移住している?
実際、軽井沢にはどういった人たちが移住しているのでしょうか?
軽井沢に移住している人たちの傾向
- 自然の中で子どもを育てたい
- 新幹線通勤が可能
- テレワークなどで出社の必要がない
- 定年して趣味を楽しみながらのんびり暮らしたい など
一例ですが、上述した軽井沢風越学園の開校にともない、自然の中で子育てをしたい30〜40代の移住希望者は増えているようです。
また詳しくはメリットのところでお伝えしますが、北陸新幹線が開通したことにより交通の便がさらによくなりました。
東京へアクセスしやすくなったことから、新幹線通勤できる人たち、テレワークで月1回の出社程度で済むようになった人たちも、軽井沢に移住しています。
軽井沢移住の5つのメリット
軽井沢移住にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ここではそれぞれについて解説していきたいと思います。
夏は過ごしやすい気候
軽井沢へ移住するメリットの1つ目として挙げられるものに過ごしやすい気候があるでしょう。
軽井沢は年間を通した最低平均気温が札幌より低くなっています。
また、霧が多い地域ということもあり夏には実際の気温以上に体感温度が低く、過ごしやすい気候となります。
一方で冬の寒さは厳しいですが雪がそれほど降らないということもあり、北国への移住で心配されがちな雪かきについてそれほど心配する必要がありません。
東京まで新幹線で1時間ちょっと
軽井沢から東京都内へ移動するには車だと2~3時間、新幹線だと1時間ちょっととなっています。
例えば、リモートワークで週1程度出社といったケースでも無理することなく住めるでしょう。
さまざまな補助制度が整っている
軽井沢は多子世帯保育料補助や不妊治療補助など補助金の種類が豊富です。
自然が豊富ということもあり、首都圏や中京圏から充実した子育てをするために、移住するケースでも満足のいく結果を得られやすいといえるでしょう。
大自然に囲まれた素晴らしい環境
浅間山はもちろん、軽井沢を代表する景勝地「雲場池」をはじめ、とにかく自然を満喫できるスポットに囲まれています。
季節の移ろいを目で、においで、肌で感じることができるうえ、季節ごとに変化するそれぞれのスポットの絶景を楽しむことができるのは、軽井沢移住者の特権といえるかもしれません。
レジャー施設や飲食店などが豊富にある
軽井沢は日本有数の観光地でもあります。
ゴルフ場をはじめとするさまざまなレジャー施設が豊富にあります。テニス、スケート、サイクリング、珍しいところではカーリングまで、さまざまな遊びを楽しむことができます。
また、かのジョン・レノンも通ったという万平ホテルをはじめ、リゾート施設も充実しています。
周辺には飲食店やショッピングモールといった店舗も豊富にあり、たとえ移住してきたとしても買い物や遊びに困ることはまずないでしょう。
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軽井沢移住の5つのデメリット
一方、軽井沢への移住にはデメリットとなりうる部分もあります。感じ方は人によりますが、たとえば次のようなところはデメリットに感じることもあるため覚えておきましょう。
車がないと不便
都心からの移住の場合、車なしで移住するのは、不便に感じることが多いというデメリットが挙げられるでしょう。
日々の買い物でも車を使わないと不便に感じることも多いようです。
特に冬は非常に寒くなることもあり、自転車での移動は苦痛に感じるだけでなく雪やスリップの問題もあります。
大人1人に1台車が必要になるため、都心からの移住で1台ももっていないという家庭にとっては出費が大きくなってしまうでしょう。
道路は渋滞しがち
軽井沢で生活する際には車で移動しなければならない場面が多くなっていますが、一方で観光地ということもあり休暇シーズンは道路が渋滞してしまうという問題があります。
中にはマナーの悪い人もいるようなので、そうした面は覚悟しておいたほうがよいでしょう。
湿気が多く結露やカビ対策が欠かせない
夏は確かに冷涼ですが、エリアによっては湿気が高いのも軽井沢の特徴のひとつです。
とくに、古い別荘を購入して移住しようと考えている方などは、結露やカビによるダメージがないか入念に確認しておきましょう。
実際に移住してからも、結露やカビによるダメージを防ぐため、また年間を通して快適に過ごすため、室内の温度や湿度をコントロールすることが大切です。
冬の寒さは厳しい
お伝えしていますように、軽井沢の1月の平均最低気温は-8.7℃とたいへん低くなっています。
最深積雪平均30cmではありますが、寒さは厳しいものと思っておいたほうがよいでしょう。
とはいえそれを「楽しむ」というのも移住の醍醐味です。しんしんと降り積もる雪を眺めながら、薪ストーブで暖を取るといった暮らしもよいものではないでしょうか?
冬の光熱費など生活コストが高くなりがち
軽井沢は年間を通して寒い気候ということもあり光熱費が高くなってしまいます。
また、リモートワークの場合で通勤に新幹線を利用するといった場合には、そうした費用も見込んでおかなければなりません。
この点については移住する前にある程度シミュレーションするなどしておくとよいでしょう。
ただ、毎日の生活については基本的な食費などは都心と比べて安い傾向にあります。
光熱費が増えた分、他で調整するなどできると安心できるのではないでしょうか。
軽井沢に移住するならどこがおすすめ?いま話題の「御代田町」とは?
ひとくちに軽井沢といっても、さまざまなエリアがありそれぞれ特色が異なります。移住する場合、どういったエリアがおすすめなのでしょうか?
もちろん好みは人それぞれですので分かれるところですが、各エリアの特色をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
軽井沢への移住で人気のエリアとそれぞれの特色
旧軽井沢エリア
軽井沢といえばここ、旧軽井沢エリアを思い浮かべる方は多いでしょう。
旧軽井沢銀座や万平ホテルなどが並ぶ、軽井沢の中でも最高級の別荘地です。軽井沢を感じながら移住生活を楽しみたい方には特におすすめです。
新軽井沢エリア
北陸新幹線が通る、軽井沢駅を中心としたエリアです。旧軽井沢エリアとは対照的な「都会」の雰囲気が漂っています。
アウトレットモールやレストラン、レジャー施設などが揃っており、便利な移住生活を体験できるでしょう。
南ヶ丘・南原エリア
年収1,000万円強クラスの、いわゆる「ニューリッチ層」に人気がある新興・高級別荘地が南ヶ丘・南原エリアです。
旧軽井沢に次ぐ高級エリアですが、スーパーやホームセンターなどへのアクセスがよく、旧軽井沢よりも利便性に優れています。
中軽井沢エリア
地元の人たちが多く生活しているエリアです。観光地というよりも、良い意味で生活感があふれているエリアといえるでしょう。
大型スーパーや地元の精肉店、パン屋といった個人店が軒を連ね、北へ行けば「トンボの湯」などの温泉もあります。
南軽井沢エリア
サイクリングコースやゴルフ場などがあり、開放感あふれるエリアです。冒頭で紹介した軽井沢風越学園もこのエリアで、近くの風越公園ではテニスやカーリングなどさまざまなスポーツを楽しめるほか、軽井沢発地市庭(直売所:2016年オープン)もあります。
追分エリア
宿場町の雰囲気が今なお残る、旧軽井沢エリアなどとはまた違った趣で人気があるエリアです。大型ショッピングセンターがある佐久市まで車でアクセスしやすく、生活コストを抑えたい、利便性は確保したいといった方にはまさに、移住をおすすめしたいエリアです。
軽井沢の隣町「御代田(みよた)町」が注目されている
軽井沢ではありませんが、お隣の御代田町も近年注目を浴びているエリアです。
軽井沢よりもリーズナブルでありながら、豊かな自然も残っており、佐久市までは車で約10分、軽井沢の中心エリアまでも20分ほどで行けるというアクセスのよさも特徴です。
実際、御代田町に移住している人々も増えており、実に人口の半数が移住者ともいわれています。
生活の便利さや豊かな自然はもちろん、軽井沢よりも標高が低いことから積雪量も少なく、浅間山の眺望に優れている点なども人気の理由のようです。
軽井沢に移住したいという方は、ぜひ御代田町も候補に入れてみてはいかがでしょうか?
軽井沢への移住で後悔や失敗しないためには?「移住体験」がおすすめ
軽井沢は移住希望者が多い人気エリアですが、メリットだけではなくデメリットもあります。
実際に移住してから後悔したり失敗したと感じたりしないためにも、双方をきちんと把握しておくことが大切です。
事前に「移住体験」してみるのがおすすめ
軽井沢への移住に憧れを抱いている方で、不安もあり一歩を踏み出せないという方は、軽井沢への移住体験を実施している企業もあるので利用してみるとよいでしょう。
airbnbなどで長期で別荘を借りて住んでみるのも良いかもしれません。
移住体験でチェックしたいポイント
- 交通の便
- 実際の暮らしやすさ(買い物など)
- 朝晩の冷え込みの程度
- 四季ごとの気温や湿度
- 移動手段や移動にかかる時間
- 周りに暮らす人たちの雰囲気 など
移住体験をするのであれば、ぜひリアルな暮らしをイメージし、それに沿って本当に移住したいかどうか、暮らしていけるかどうかを味わってみることをおすすめします。
上記は一例ですが、せっかく移住体験をするのですからこうしたポイントはぜひチェックしておきましょう。
一般的な移住体験の内容
軽井沢への移住体験では、用意された戸建住宅など1泊2日で利用できるといったものが多いようです。
単に泊まるだけでなくお子様がいる家庭では近くの公園や保育園に足を運ぶといったコースを選べる他、薪ストーブ体験など雪国ならではの体験もできるようになっています。
なお、軽井沢は車社会ということもあり、移住体験の段階から車での移動が推奨されているようです。
自分で車を所有していないという方はレンタカーを借りるなど検討するとよいでしょう。
移住体験するなら季節はいつがいい?
軽井沢への移住を見越して体験するのであればやはり季節は冬がいいでしょう。
夏は涼しく過ごしやすいことも多い軽井沢ですが、冬は寒さが厳しく雪も降るからです。
どのくらい降るのか、また道路を走るときのスリップなど、どの程度覚悟しておく必要があるのかなど確認しておくとよいでしょう。
とはいえ、夏の体験が必ずしも意味がないというわけではありません。
軽井沢は夏涼しいですが湿気が高いこともありカビなどの問題は起こってしまいます。
また、避暑地として有名で東京都心から車で2~3時間程で行き来できることから、夏には観光客が非常に多くなります。
できる限り、移住体験とまではいかなくとも、移駐前にそれぞれの季節について現地に足を運んでおくことをおすすめします。
軽井沢への移住や別荘購入が不安?「1日単位で貸し出せる家/別荘」があります!
軽井沢への移住を考えたとき、別荘を所有することに対して不安を抱く方も多いのではないでしょうか?
軽井沢に別荘を所有する場合の懸念点
- 自分で住むつもりだが、将来的に住まなくなったときに困らないか不安
- 毎日使用するわけではないため、固定費の負担が大きくなりすぎないか不安
- 別荘は売れにくいと聞くが、万が一住まなくなったときのことを考えると不安 など
確かに10年先、数十年先のことは分かりませんので、自分で住むつもりで別荘を購入しても、将来的に住まなくなる可能性があります。
所有している間は固定費がかかり続けますので、使用頻度の割に固定費の負担が大きくなりすぎるのではないか?といった不安も浮かんできます。
それに「別荘はなかなか売れない」という話も聞きますので、売却できるのかどうかという不安も大きいかもしれません。
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「1日単位で貸し出せる家/別荘」はこんなニーズにピッタリ
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- 自分が別荘を使っていないときは貸し出して、固定費の負担を減らしたい
- 状況が変わって別荘に住まなくなったとき、売れやすいようにしておきたい など
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まとめ
軽井沢への移住について、軽井沢の気候など基本的な情報や移住のメリット・デメリットなどお伝えしました。
軽井沢は都心からの移住者が多く、地方でありながら利便性など含めて、過ごしやすい環境にあるといえるでしょう。
一方で寒さが厳しいといった他、軽井沢ならではのデメリットもあるため、本記事の内容を参考に事前にしっかり検討しておくことが大切です。
別荘の購入は自宅用の物件を購入する場合よりも自由度が高く、様々な要素を選択する必要があります。特に、エリア選定やデザイン間取りの打ち合わせなどには、専門家との視点が必要になります。
参考程度ですが、以下は弊社が別荘を購入検討している方からご相談を受けた内容の一部です。
- 「温泉がある別荘がいいけど、どのぐらい費用がかかるの?」
- 「◯◯万円の予算で考えているけど、別荘は建てられる?」
- 「サウナ作りとかガーデニングとかもしたいけど庭を持てる別荘地はどこ?」
- 「維持管理費用にはどのぐらいかかるの?」
- 「使用しない間に第三者に別荘を貸し出すことってできますか?」
要件整理、エリア選定、物件選定、デザイン間取りの打ち合わせ、施工監理etc とにかく別荘購入には手間がかかります。ハウスバードでは、多くの別荘プロデュースを行ってきたノウハウを元にご相談を受け付けております。「別荘って貸せるの?」「ローンは組めるの?」など簡単な質問からでも受け付けております。ぜひご相談ください。
また、軽井沢に関する記事は下記もご参考にしてみてください。